桜高鉄道倶楽部れんらく帳

カテゴリ: 山田尚子

 公開を心待ちにしていた山田尚子監督の最新作「リズと青い鳥」ですが、前作「聲の形」と同様に完成披露先行上映会が丸の内ピカデリー2で行われました。
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日時:2018年4月4日18:30上映開始前
会場:丸の内ピカデリー2
登壇者:種﨑敦美、東山奈央、本田望結、山田尚子監督、松澤千晶(司会) 
※以下敬称略
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 今までどおり、ほぼ自分のメモ用にですが舞台挨拶の様子を纏めてみました。微妙なニュアンスの違いや意味の捉え間違い、抜け等あるかと思いますが、雰囲気だけでも味わってもらえたら幸いです。
関連記事:映画「聲の形」完成披露上映会 舞台挨拶レポート
http://htt123.blog.jp/archives/1060512068.html

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司会:さて、ついに完成した「リズと青い鳥」ですが、まずは一言ずつ挨拶と本日を迎えての感想をお願いします。

種﨑:本日はお越しいただきありがとうございます。鎧塚みぞれ役の種﨑敦美です。
いよいよ「リズと青い鳥」を観ていただけると思うと、嬉しいドキドキと緊張でいっぱいです。2日前くらいから緊張してました。早く観て貰いたいです。この時間内で作品の魅力を伝えられたらと思います。

東山:傘木希美役の東山奈央です。ついにこの日が来たなという気持ちです。「リズと青い鳥」は美しくてどういう言葉でも言い表せなくて、(適切な)言葉を探してしまいますが、観てもらえたら魅力が伝わると思います。だからアニメってあるんだなと思いました。

本田:本日はお越しいただきありがとうございます。この(キャストの)皆さんに混ぜてもらえて本当に嬉しくて、皆さんと一緒に居られて幸せです。
声優ではない私の声を認めてもらえるか不安ですが、どんな感想を持たれるか気になります。

山田:ようこそいらっしゃいました。監督の山田尚子です。
今から観てもらう、世界初の公開ということで緊張して気持ち悪くなってます。
お手柔らかに楽しんで頂けたらと思います。

司会:劇中ではのぞみとみぞれの掛け合いがありますが、種﨑さん、東山さんから観ての感想はどうでしょうか?

東山:何からお話ししていけば良いか……。
静かな映画で、非常に静かな中に充実したものが詰まっていて、静謐な時間にひたっていられます。

種﨑:本当にその通りで。
言葉で伝えるのが難しいですが、キャラクターの指先、つま先から髪の毛の先までせないで、私達声優が演じる前に、すでにアニメがお芝居をしてくれていて、私達もとてもお芝居がやりやすかったです。

山田:京アニスタッフ喜びます(笑)。

種﨑:アニメなのに実写のようにと錯覚してしまう……、映画を観てるつもりが二人の女の子を観ているような。

司会:今のお二人の話を聞いて、監督はどうでしょうか?

山田:本当にその通りで(笑)
自分ものぞみとみぞれを通して観る「リズと青い鳥」をじっと観察するつもりでいたので嬉しいです。

司会:本田さんはリズと青い鳥の二役を演じられましたがどうでしたか?

本田:一人二役で嬉しさと不安がありました。声を録る前にそれぞれ違う人が話しているように聞こえるか沢山勉強したんですが、「違いが分からないくらいでいいよ」と監督に言われ、自分が最初に思っていたイメージと違って不安でしたが、映画を観て、監督のおっしゃったことは間違ってなかったことが分かりました。

山田:シーン毎に録ってたんですが「良かったよ」ばっかりで監督としての威厳がないなと帰りの電車で反省してました(笑)
リズの最後の最後のセリフが大好きです。

東山:インタビューの際に何度か観たのですが、最後はうるうる来てメイクさんに叱られるなと思いました。
私達(のぞみとみぞれ)のアニメの部分と本田さんの絵本の部分の共存が良いなと思いました。
京アニさんありがとうございます。

種﨑:私も何度か観たのですが、言葉に出しているのとは違う思いがみぞれにはあって、リズと青い鳥が代わりに言ってくれたような気がして、本田さんありがとうと思いました。

司会:皆さんの青春の思い出話はありますか?

東山:私は中学高校と合唱部に6年間いましたが人数少なくて、凄く練習頑張ったり大会出たりは無かったです。女子校だったので「リズと青い鳥」を観ていると女の子のやり取りが、何でもないことで面白がったり傷ついたりして同じだなと思いました。

種﨑:青春語りだすと止まらなくなりますが、私もみぞれと同じような経験があって、凄く好きな子が居て、その子と一緒に居たいために高校を選び、その子が居るかもしれない方向を見たりと、「リズと青い鳥」でのみぞれの行動には覚えがあります。女子はそうですよね。

司会:本田さんは、こんな青春おくってみたいとかありますか?

本田:青春って何ですか?

種﨑:青春は二度と戻れない瞬間、一瞬なの。

本田:青春って恋愛だと思っていました。
私は今、フィギュアスケートと共に生きてる気がします。スケート靴と一緒に喜んだり悲しんだり、全てが思い出になるよう頑張りたいと思います。

山田:あなたが今、青春です。
青春ばかり追いかけている作品をつくっていますが、青春って何でしょうね。
多分、青春の最中は気付かない、(本田さん)良い話しをありがとうございます。

この作品づくり自体が青さが凄くて、主題歌を歌ってくれたHomecomingsさんも凄く青春くさくて、友達の家みたいなスタジオでデモテープを聴かせてもらって、まさに青春の真っ只中といった感じでした。

大人になってしまうと素通りしてしまう部分を見落とさないよう、1日がすごい長かった時代に根を下ろし、のぞみとみぞれの時代を見過ごしてしまわないように気をつけました。

司会:最後に一言ずつお願いします。

本田:本当にステキな作品で、明日から頑張ろうという気持ちになれます。みんなと居られる時間は幸せなものだと改めて感じました。あと音楽にも凄く興味を持ちました。

東山:本日はお越しいただき本当にありがとうございました。
こんなに熱を持って話したいのに、適切な言葉が見つからなくて若干もどかしく感じられます。一言で言い表せないのですが、観終わった後に、この気持ちを分かって貰えたら。
(のぞみとみぞれの)二人はTVシリーズでもすれ違いがありましたが、「好き」のすれ違いが美しく描かれています。皆さんが観た後に、また映画について語れる機会があればいいですね。

種﨑:本日はありがとうございました。
アフレコ前に、監督から「全てのものが傍観者、壁も木も全て二人を見守っている」と説明がありましたが、観終わった後に本当にそう感じました。
最初は背もたれに寄りかかって観ていましたが、観終わる時には前のめりになって二人の少女を見つめていました。
皆さんの視線もこの作品の一部になるのでは。沢山の方にこの感覚を味わってもらいたいです。

山田:まずは今日、第一弾として皆さんにお届けできて安心しました。
色々な方が、心の動きとして経験あることを描いたんじゃないかと思いますので、怖がらないで観てもらえたら。
音楽や音にもこだわって、映画館で最高のパフォーマンスで観られるようにしていますので、ぜひお誘い合わせの上でお越しいただけたら嬉しいです。

 11月28日は山田尚子監督のお誕生日です。なおたんイェイ〜!(咲-Saki-での風習を他の界隈にも持ち込むスタイル)

 毎年、誕生日に何か記事をあげたいねと思いつつも実行しないままだったので、今年は一念発起してちょっとした調べ物してみました。(本当はサイン会レポ書く際に入れ込もうと思ってそのままになってました……)

 以前、ユーフォのBlu-ray購入時のキャンペーンで山田監督のサイン色紙貰った際にも比較記事などを書いてますので、その続編みたいな感じです。

参考:「響け!ユーフォニアム」直筆サイン抽選プレゼント企画に当選しました
http://htt123.blog.jp/archives/1051612641.html

それぞれの共通点と違いとか箇条書きで。

<2015年サイン会>
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<ユーフォ特典色紙>
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<2017年サイン会>
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1.名前の最後の「こ」の字
2015年サイン会:ハートマーク
ユーフォ特典色紙:キャラクターが描かれています
2017年サイン会:ハートマーク

2.宛名の敬称
2015年サイン会:XXさまへ。
ユーフォ特典色紙:XX様へ。
2017年サイン会:XXさまへ。

3.日付表記
2015年サイン会:H27.11.1(和暦表記)
ユーフォ特典色紙:なし
2017年サイン会:2017.10.29(西暦表記)

 2017年のサイン会では、何色かのカラーペンを適当に交換しながらサインされてましたので、文字色については比較しません。

 あと、今回の硝子の色紙に描かれた花も気になったので調べてみました。
植物は門外漢なので、インターネット上で画像と照らし合わせてみたら「カンシロギク(ノースポール)」が近いかなと思うのですが如何でしょうか?(詳しい方教えて下さい)
因みに花言葉は「清純」「誠実」「冬の足音」「高潔」だそうです。

カンシロギク - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/ カンシロギク

ノースポールの花言葉

 前回に引き続き「 私たちは、いま!!」内のイベントレポート。実はセカイが応募したのは、山田尚子監督の出演が事前にアナウンスされていたこの監督・演出トークステージとサイン会のみだったり。
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■第3回京アニ&Doファン感謝イベント 私たちは、いま!!―2年ぶりのお祭りです― 届け!京アニ&Doのいろいろ編「監督・演出」トークステージ
日時:2017年10月28日12:10〜13:00
会場:京都市勧業館(みやこめっせ) 3F ステージイベント会場
出演:石原立也山田尚子小川太一山村卓也武本康弘(敬称略、当日の左からの並び順)
司会:白石稔
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 いつも通り自分のメモ用にトークショーの様子を纏めてみました。メモからレポート起こしているので、微妙なニュアンスの違いや意味の捉え間違い、大幅な聞き漏らし等もあるかと思います。もし明らかな誤記がございましたらご指摘頂けると助かります。

 なお、スクリーンに映し出された作品一覧は、メモを取りきれなかったので後日、自分で調べなおしていますので、抜けや並び順の違い等あります。

参考:第3回京アニ&Doファン感謝イベントの山田尚子監督サイン会に参加してきました
http://htt123.blog.jp/archives/1068530063.html
参考:「第2回京アニ&Do ファン感謝イベント」京都アニメーション監督対談!レポート
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石原:京都アニメーションで監督・演出をしている石原立也です。

山田:京都アニメーションで監督・演出をしている山田尚子です。

小川:京都アニメーションで監督・演出をしている小川太一です。

山村:アニメーションDoで演出をしている山村卓也です。

武本:京都アニメーションで監督・演出をしている武本康弘です。

司会:以上のメンバーでこのステージを進めていきます。
よろしくお願い致します。

改めてお話し伺っていきますが最初のコーナーはメンバー紹介です。
まずは石原さんから。

---スクリーンに石原立也監督の携わった作品一覧が表示される---
監督:AIR
涼宮ハルヒの憂鬱
Kanon
CLANNAD-クラナド-
CLANNAD〜AFTER STORY〜
涼宮ハルヒの消失
日常
中二病でも恋がしたい!
中二病でも恋がしたい!戀
響け!ユーフォニアム
響け!ユーフォニアム2
無彩限のファントム・ワールド など
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石原:何か縦読みとかするところあるんですかね(笑)

司会:特にそんなアナグラムはないです(笑)

石原:最後に「など」ってありますが、ほぼ全部だと思います。

司会:初めて演出した時の事や大変だったこととか覚えていらっしゃいますか?

石原:最初に演出した時は難しかったですよ。
演出って自分が思う目標と実際が、キャッチボールで言うところの、思ったところにボールがいかないような、自分が投げるときのコントロールが難しいところがありまして、例えば尺やカット数がオーバーしたりします。
最近はようやくコントロールがきいてうまく収まるようになりました。

司会:入社当初の思い出はありますか?

石原:大変でした。
最初は他社さんの仕事でセルの色塗りや動画もやりました。
最初の動画は、ブランコの止めのシーンでした。

小川:声優以外全部やったって聞きましたが?

山田:撮影も?

司会:背景も?

石原:すみません、そこまでやっていません。
入社してから年でいうと30年くらい、あっという間でした。

司会:「映画 中二病でも恋がしたい! -Take On Me-」「響け!ユーフォニアム(2年生になった久美子たち)」の映画の状況はいかがでしょうか?

石原:「ユーフォ」はシナリオの打ち合わせをやっています。
「中二病」は来年1月公開なんで、かなり出来上がっています。

司会:「中二病」はキービジュアルが先日公開されました。

山田:「じゅっか(小鳥遊十花)さん」めちゃくちゃ怖い。

司会:「とおか(十花)」です。

山田:あ……、(ちゃんと読めるか)試したんですよ(笑)

司会:劇場作品を2作も抱えていますが、そんな監督はそうそういないのでは?

石原:よくぞ言ってくれました。
正直、忙しくて「届けたいメロディ」の時はほとんど覚えていないです。

司会:では続いて山田さんを。

---スクリーンに山田尚子監督の携わった作品一覧が表示される---
けいおん!
けいおん!!
映画けいおん!
たまこまーけっと
たまこラブストーリー
映画 聲の形 など
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山田:今回、漢字の作品が増えたんですよ(笑)

石原:しかも難しい字(笑)

山田:前回はひらがなばかりだったのに。

司会:映画「聲の形」上映から1年経ちましたが如何でしょうか?

山田:まだ半年くらいしか経っていない気持ちです。
今回のステージは、聲の形の演出メンバー(小川さん山村さん)が揃っているんですよ。
もう1年前なんですよね、時が経つのが早くて怖いです。

司会:反響は如何だったでしょうか?

山田:「聲の形」は人それぞれの受け取り方が違う作品だと思いますので、作品を出した時点で私の役割は終わったなと思っています。

小川:山田さんの力の入れようが凄くて山村さんが凹んでいました。

山村:自分の中で落とし込みが足りないかなと凹みました。

司会:次作の「リズと青い鳥」はどういった話でしょうか?

山田:「響け!ユーフォニアム」のスピンオフ作品で、オーボエとフルートの子の話になります。
原作読まれた方いらっしゃいます?

(会場から挙手がチラホラと)

山田:なかなかハードコアですよね。
「聲の形」と違ったハードコアさがあるんで、気合を入れていかないとと思っています。

司会:続いて小川太一さん。

---スクリーンに小川太一さんの携わった作品一覧が表示される---
演出:氷菓
たまこまーけっと
Free!
境界の彼方
たまこラブストーリー
甘城ブリリアントパーク
無彩限のファントム・ワールド など
監督:響け!ユーフォニアム〜届けたいメロディ〜
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司会:「響け!ユーフォニアム〜届けたいメロディ〜」での初監督は如何でした?

小川:演出だけでは経験できないこと、音楽の打ち合わせ等がとても刺激になりました。
監督はゼロからつくらないといけないので大変だなと思いました。

司会:石原さんからみて、小川さんの監督ぶりはどうでした?

石原:「響け!ユーフォニアム」に監督として携わっていた身からして、僕だと時系列を入れ替えるとかはしないから、そういった僕にはない新しい発想がいいなと、よくやっているなと思いました。

司会:では続いて山村さん。

---スクリーンに山村一さんの携わった作品一覧が表示される---
演出:中二病でも恋がしたい!戀
たまこラブストーリー
Free! -Eternal Summer-
甘城ブリリアントパーク
劇場版 境界の彼方 -I'LL BE HERE- 未来篇
響け!ユーフォニアム
無彩限のファントム・ワールド
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司会:直近の演出は「特別版 Free!-Take Your Marks-」ですか?

山村:1〜3話のコンテやっています。

司会:今は何をされていますか?

山村:「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」をやっています。

司会:どんな感じでしょうか?

山村:先行上映回での反響もよかったんで、お楽しみにとだけ。

司会:続いて武本さん。

---スクリーンに武本さんの携わった作品一覧が表示される---
監督:フルメタル・パニック?ふもっふ
フルメタル・パニック?The Second Raid
らき☆すた
涼宮ハルヒの憂鬱
涼宮ハルヒの消失
氷菓
甘城ブリリアントパーク
映画ハイ☆スピード!-Free!Starting Days-
小林さんちのメイドラゴン など
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山田:カタカナが多い。

武本:メンバー紹介だけで時間オーバーしてるってカンペが出てますが、巻かなくて良いんですか?

司会:そういったことはこちらでするんで気にしなくて大丈夫ですよ(笑)
メイドラゴンはコメディ色多い作品ですがどうでしたか?

武本:コメディよりも、ゆったりとした部分を楽しんで貰えたら。
ゆるっとした感じ。

司会:「メイドラゴン」の監督やってどうでしたか?

武本:楽しかったです。

山田:「メイドラゴン」楽しかったです。家族大事だなと。

司会:他の方の何か気になるところはありますか?

小川:中二病の戀やっているのに、先程の作品一覧に入ってなかった。

司会:スタッフから「など」に入っていますとカンペがありました。
以上、自己紹介のコーナーでした。

続いてはプレゼントコーナーです。
(抽選で5名に登壇者のサイン入りポスターがプレゼントされました。)

司会:続いて質問コーナーです。
質問1:監督の仕事ってどんなことをされるのですか?

石原:友達にも聞かれますが、(実写の)映画監督の撮影風景とかは見たことあるかと思いますが、やっていることは変わらないです。(実写の)映画監督は、役者のお芝居に対してOK/NGを出しますが、アニメはキャラクターのお芝居をアニメーターが描くので、それがOKならOKを出し、お芝居が駄目だったら描き直しを依頼します。

あとはシナリオの打ち合わせや音楽を決めたりです。
ハリウッドの監督は編集権が無いと聞きますが僕達は最初から最後まで、Blu-rayのパッケージ等にも関わります。

武本:僕はパッケージについて聞かれたことないですよ(笑)

小川:監督と演出の違いは?

石原:監督は、作品全体をひっくるめての舵取りをしています。

小川:僕がもっと監督のことについて聞きたいのでありがとうございました。

質問2:クリエイターと違う考えのキャラクターを描く時はどうしますか?

山田:私が心がけるのは、偏った見方をしないことです。
このキャラがこういった行動をとった理由を見て、私の価値観を入れないようにします。
キャラが想像つかないことを言ったとしても、尊重して理解に努めます。

司会:小川さんはどうでしょう?

小川:山田さんがすごく良いことを言ったんであまり言うことはないですが、個人的には「キャラクター」と言いたくないです。アニメーションって「いかす」という意味なので生きていると考え、心がけています。

司会:山村さんはいかがでしょう?

山村:皆さんと大体同じです。キャラクターが生きてきた上での行動なので。

司会:武本さんはいかがでしょう?

武本:みなさんと同じです。
あえて言うなら、自分でわからない時は人と打ち合わせたり、他の人に頼ったりもします。

司会:石原さんはどうでしょう?

石原:僕の場合は、訳がわからないキャラクター、例えばフルメタのガウルンとかはどういった人生を歩んできたかが難しいが、ユーフォや中二病といった普通の人間が多い作品では悩んだことがない。
(質問受けた際に)最初に浮かんだのは「エミュレーション」かなと。

小川君が「キャラクター」という言葉について触れていたけど、「キャラクター」という言葉には、個性や性格といった意味もあるので、そんなものかなと。

質問3:自分が観たいものとお客さんが観たいものは違うことがあると思いますが、どう調整していますか?

武本:主観と客観で永遠に悩み続けるのが監督かなと思っています。
出してみて良かったと言われたり、つまんないと言われたり。

司会:山村さんはバランスどうされています?

山村:ちゃんと伝わるかどうかかなと思います。
それを基準に絵コンテをやっています。

質問4:キャラクターの性格をつかむのに、何を参考にされていますか?ビジュアルでしょうか。

石原:ビジュアルはないと思います。
原作があるものについては、キャラクターの行動から性格をつかんでいます。

山田:家族とかまわりの兄弟とか、そういったところから導き出しています。
あとは部屋の配置とか、服もどんな色のものを着るとかからもキャラクターの性格が見えてきます。

司会:ここでパワポを見てみましょう。

---画面に以下の作品タイトルが表示される---
劇場版 Free!-Timeless Medley-絆
劇場版 Free!-Timeless Medley-約束
劇場版 響け!ユーフォニアム~届けたいメロディ~(Todoketai Melody)
特別版 Free!-Take Your Marks-
映画 中二病でも恋がしたい! -Take On Me-
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質問5:京アニ映画イヤー、作品の副題にTMが出てきますが偶然ですか?

石原:結論から言うと偶然です。他の作品のことを考える余裕はないです。

司会:たまこまーけっともそう(TM)ですね。

質問6:アイデアやイメージが湧いてくるのはどんな時ですか?

小川:歩いている時やトイレに入ってる時です。
細かいことでもどんどん連想していって、「あっ、これ面白いな」と考えていきます。

逆に、集中してそのことだけを考えて絞り出す時もあります。
そういうのが良い時もあります。

司会:山村さんは?

山村:コンテとかガーって描いてて「あっ」て思いつく時はあります。

山田:山村さんは絵コンテ描くのがめっちゃ早いですよね。
聲の形の絵コンテも、山村さんが手をかざしただけでできてる(笑)

石原:山田さんは考える時間が長いけど、描くと早いよね。じゃないと間に合わない。
考える時はスフィンクスになってる(笑)

山村:聲の形の絵コンテ描いてる時、めっちゃ集中してて質問に行けなかったです。

小川:山田さんは下書きをしないし独特ですよね。
普通は、流れを描いて清書してって感じなんですが、山田さんはいきなりコンテ用紙にサッと描き始めて。

山田:(下書きと清書で)2回描き直すのが……。

質問7:次にどんな作品が予定されていますか?

司会:先日、発表になった「ツルネ」についてお話を……、スタッフがまだ発表されていないですが、これについて喋って頂きたいと……。

山田:ツルネ(末尾が上がる)、ツルネ(末尾が下がる)どちらですか?

司会:どなたにお聞きすれば良いんでしょうか、では目線が集まっている山村さんに。

山村:「ツルネ」は弓道を中心としたお話しです。

司会:以上、質問コーナーでした。
では最後に挨拶をお願いします。

武本:ちょっと生憎の天気ですが沢山の方に集まってもらえて嬉しいです。
展示も見どころありますんで楽しんで貰えたら。

山村:雨の中ありがとうございます。
沢山作品つくっていくんでお楽しみ頂けたら。

小川:(BGMで流れている「ねぐせ」(たまこまーけっとED)に反応して)
この曲を聴くと原画時代を思い出します。
いまステージに立っているのが感慨深いです。

山田:「ねぐせ」がかかってテンションがあがりました。
小川さんに原画やってもらいました。
京都以外からお越しの方もいらっしゃるので、京都の紅葉なども楽しんで下さい。

石原:現在、映画館で上映中のFree!、ユーフォに続いて「リズと青い鳥」「中二病」「ツルネ」と色々つくっていきたいです。
楽しんで下さい。

 「 私たちは、いま!!」の中で、セカイが最も楽しみにしていた山田尚子監督のサイン会に、今回も無事に当選しましたので参加してきました。
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■第3回京アニ&Doファン感謝イベント 私たちは、いま!!―2年ぶりのお祭りです― 届け!京アニ&Doのいろいろ編「山田尚子」サイン会
日時:2017年10月29日15:00〜
会場:京都市勧業館(みやこめっせ) B1F サイン会会場
出演:山田尚子(監督)

 ほぼ自分のメモ用にですがサイン会の様子を纏めてみましたので、雰囲気だけでも味わってもらえたら。
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関連記事:山田尚子監督のサイン会に参加してきました
関連記事:「響け!ユーフォニアム」直筆サイン抽選プレゼント企画に当選しました

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司会:では山田監督からあいさつをお願い致します。

山田:皆さんこんにちは。(ステージ)高いですね。って前回も同じこと言ってましたね(と言いながらステージ下に降りる)
山田尚子と申します。監督と演出をしております。

司会:今回のイラストの紹介をお願いします。

山田:(色紙のイラストを掲げながら)「聲の形」の小学生の時の硝子です。
最近、席が近い西屋(太志)さんとイラストの色付けについて、コピックでどこまでできるか切磋琢磨していまして……、私が頑張ってるだけかもしれませんが……。
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司会:今回は何で小学生の硝子にしたのでしょうか?

山田:個人的な好みとして、おかっぱ姿の少女が好きだからです。
前下がりのおかっぱが好き。思う存分描きました。

他の方に聞いたんですけど宣伝とか告知していいんですっけ?
て特に宣伝するようなこともないんですけど、来年4月21日から「リズと青い鳥」という新作があるので、良かったら観に来て下さい。あ、監督やっています。
よろしくお願い致します。

前回は、大分時間を余らせてしまいまして、お一人様40秒から1分くらいあるとのことですのでお話しできたらと思います。

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セカイの番での山田監督とのトークメモ

セカイ:こんにちは、よろしくお願い致します。(サインの宛名用の名前メモを差し出しながら)

山田:(名前を見て)あ、ひょっとして前回も来られました?
特徴的な名前なので覚えてます。

セカイ:ありがとうございます。前回のたまこの時も来ました。
実は2月の新宿ピカデリーでの早見(沙織)さんと一緒に登壇された舞台挨拶の時に66回観ていたのって自分なんですよ。

山田:あー、なるほど。繋がりました。
いま何回くらい観られてるんですか?

セカイ:80回になります。
来週、北海道である牛尾(憲輔)さんのinner silence 劇伴ライブ上映にも行ってきます。

山田:わー、あれってどう演奏するんでしょうねえ?

セカイ:どうするんでしょうねえ、今からとても楽しみです。
以前、山田監督がメディア芸術祭のトークショーの時に衝撃を受けたという「哀しみのベラドンナ」を今年の夏にスクリーンで観ることができました。

山田:どこで上映しはったんですか?

セカイ:東京国立近代美術館フィルムセンターさんが上映してくれました。

山田:アレ、すごくカッコイイですよね。

セカイ:表現方法が独特で衝撃でした。
「リズと青い鳥」すっごく楽しみにしています。

山田:ありがとうございます。

 第20回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門優秀賞を『映画「聲の形」』が受賞しました。
これを記念してTOHOシネマズ新宿にて『映画「聲の形」』トーク付上映が行われました。
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日時:2017年9月18日15:50〜18:30
会場:TOHOシネマズ新宿[スクリーン11]
出演:山田尚子
モデレーター:高橋良輔
※敬称略
概要: 人と人とのコミュニケーションにおける伝えることの難しさやそれゆえの尊さなどを描き、本格的な手話表現と現代の若者の内面や、彼ら・彼女らが自分を受け入れていく姿を表現することについて作者から話を伺うトーク付き上映会。

上映/トーク「『映画「聲の形」』トーク付上映」/ Film screening and talk of “A Silent Voice”

 前回、山田尚子監督が「たまこラブストーリー」で新人賞を受賞された時と同様、モデレーターはボトムズでおなじみの高橋良輔氏。

 今までどおり、ほぼ自分のメモ用にですがトークショーの様子を纏めてみましたので、雰囲気だけでも味わってもらえたらと。
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関連記事:山田 尚子監督と高橋 良輔監督が「たまこラブストーリー」について語っているのを聴いてきました

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高橋:前回、というか前前年の「たま"ご"ラブストーリー」じゃない(笑)「たまこラブストーリー」でお話ししましたが、あれから1年間隔置きまして、またよろしくお願い致します。

またモデレーターって何だろと思い改めて意味を調べてみましたが、やっぱり司会や調整役と出ていました。

『映画「聲の形」』は大阪のシネコンで拝見しました。

山田:映画館で観てもらったんですか。ありがとうございます。

高橋:自分が関係したもの以外は普段、なかなか見ないのですが、「聲の形」はメディア芸術祭の(選考)会が始まる前に、審査とは関係無しに見せて頂きました。

内容がいじめなだけに、楽しくという感想は当たらないんですが、感心しながら見せて貰いました。制作にあたっては苦労されましたでしょうか。

山田:「聲の形」制作時の記憶がごっそりと抜けてしまっていまして、当時は苦労したんだろうなあと思います(笑)

私が携わった作品はTVシリーズから映画になるものが多いので、映画から入るもの、(制作の)1回目が(全ての)答えになるというのが初めてで凄くテンパっていました。(制作時の事は記憶が抜けていますが)いい思い出だったんだろうなと思います。

高橋:コミックスをアニメ化しようとする、そもそものきっかけは何でしょうか?

山田:京アニのプロデューサーさんが「聲の形」をアニメ化するという企画を持ってきまして、自分が監督させて貰えたらなと思っていました。

五感をフルに使って感じてもらう、五感をゆさぶる映像表現に相応しい作品だなと思いました。

高橋:(大学の)学生達は絵をつくるのは好きでやるが、それに音や音声をつけることを好んでやる人が居なかった。映像は、音と音声と効果音の3つを1つにして合わせると映像になります。これが僕らの世代の映像作品だと学生に薦めます。

山田:この作品は特性上、聴覚障害者や話を聴かないようにしている少年が主人公なので、(音として聞こえないが)目に見える音、振動として伝わる音を映画にのせたかった。

(映画館のような音の環境が)ちゃんとしているところで観て貰うと、音を感じて貰えるよう、映像に音をなじませてのせています。

高橋:(作品をつくる上で)「記号性」が有力な武器になると思っています。自分自身は実写で育ち、手塚治虫先生がアトムをはじめた翌年にこの世界に入った。自分達が(アニメを)つくるのと、(アニメを)観て育つのは大分違います。

最近のアニメを見ると、この絵のクオリティで(自分が監督として)つくらせることを考えると胸が痛くなりドキドキする。絵のクオリティが高い作品は(アニメをつくる立場としては)観に行きたくなくなります(笑)

(記号性の話として)、焦った気持ちを顔や背中に汗を少し描くだけで有効だが、人がつくった記号は使わないようにしていた。それこそ富野(由悠季)がつくった記号などは……。

なので「聲の形」のバッテンは思い切ったことをしたなと思いました。

山田:バッテンはもともと原作の表現であって、原作者さんからも使って下さいとの要望がありました。アニメの映像として成り立つとは思っていたが、バッテン以外の記号の違いを出せたなと思いました。

高橋:1番感じて欲しい部分と、そのための「てこ」になる部分があって、自分ではバッテンは使えこなせないと思ったが、うまく使っているなと思いました。成功しているなと思いました。

山田:(バッテンは)観ている人が冷めてしまう処理なので、調整が難しかった。映像としての説得力を考えました。(バッテンのない部分だけが)将也の司会では無いし、説得力を大事にしました。

高橋:1番のテーマのコミュニケーションですが、自分は鈍感な方でいじめ問題が深刻じゃない時代に育ちました。20歳くらい年下のお母さんと話すと(自分の感覚では)怒られます。

(自分が教えている)大学生にも聴覚障害の方はいるが、その方とどう接するか、大学生にもなると人間として成長しているから、僕が見ている限りではうまくいっていた。

聴覚障害よりはいじめの方をみていたんですが、若い人たちの心にああいうものがひっかかってくるのかなとも思いました。何か(作品をつくる上で元になった)経験はありますか?

山田:小中学校時は、視野が狭いので、無視をする・それに対して悩む等の実例は見てきました。
この作品でいうと「いじめ」は記号であるかなと思いました。

何を思ってこういった行動を取るのか、相手を見る目線がどうなったか、キャラクターの行動への肯定も否定もなく、フラットに見ていこうと思いました。心が動いたから、こういう行動になったんだなと紐解いていきながら、キャラクターの気持ちに寄り添い、耳を傾ける作業でした。

高橋:自分に1番近いキャラとかありますか?

山田:自分自身をあまり信用していないんですが、自分を作品のどこかに投影しようと思うと作品が描けなくなります。

高橋:自分は入り込むタイプなので、自分の経験以外は頼りにできないです。
「聲の形」には成熟した男性、成人男子が1人も居ないですね。

山田:お話しを聞いて思ったのですが、きっと主人公の将也にそのように(成熟した男性)なって欲しいと思って居なかったのではと思います。

そこに成熟した男性がいると物語が完結してしまい、答えになる人が居ない方が良いのかと思いました。

高橋:今は子供たちがみんな無理をしている気がします。
僕らの時代には、あまり社会が辛くなかった。

真剣に社会に向き合ったキャラを見ると辛くなります。進むべき道を自分で探させるよりも、ある程度強制された道を提示した上で、それに反発したり逸れていったりする方が楽な気がします。

山田:たまこをつくっていた時は、主人公の女の子の周りには大人がいたけど、聲の形には見本を見せたり、しかったりする大人がいない。ただ周りにある世界はキレイでありたい、個人個人の気づきを大事にする作品だったと思います。

高橋:京アニは日本アニメのここ20年くらいをリードしてきた部分がありますが、その中でも山田監督の作品は1作1作前へ、今までの足慣らしをしているだけじゃなく(前進していると)感じた。

今度はどんな作品をつくるのか、言える範囲でも。

山田:(来年)4月からシリーズからの作品、吹奏楽部の女の子の話(註:「響け!ユーフォニアム みぞれと希美の物語」)をつくります。

高橋:アニメは架空のモノを描いたら、多少間違ってても許されますが、現実にあるものをアニメで描くと間違えられない。尊敬しています。

山田:前回もお話ししましたが、京アニは真面目な集団なので信頼しています。でもアニメの嘘も大事だと思っていますよ、デフォルメとか。

高橋:実写だと真面目が押し付けがましくなりますが、アニメだとすんなり捉えてもらえる。すごい武器だと思います。
時間ですが、何か言い残したことがあれば。

山田:『映画「聲の形」』公開の1年と1日経ちました。ありがとうございます。本作品を映画館で観てもらえて嬉しいです。次作は4月になります。次も音を大事にする作品になります。またよろしくお願い致します。

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