カテゴリ: 山田尚子

 公開を心待ちにしていた山田尚子監督の最新作「リズと青い鳥」ですが、公開初日に各所で舞台挨拶が行われました。

日時:2018年4月21日18:00上映前
会場:横浜ブルク13 シアター4
登壇者:種崎敦美、東山奈央、山田尚子監督、松澤千晶(司会) 
※以下敬称略
blg20180421
 すっかりタイミングを逸してしまいましたが、今までどおりほぼ自分のメモ用にですが舞台挨拶の様子を纏めてみました。微妙なニュアンスの違いや意味の捉え間違い、抜け等あるかと思いますが、雰囲気だけでも味わってもらえたら幸いです。

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司会:公開初日ということで率直な気持ちをお願いします。

種崎:みなさん、こんにちは。鎧塚みぞれ役の種崎敦美です。
初日最後の舞台挨拶になります。
今日の服のモチーフが「鳥と雲」らしいです。
店員さんに「鳥と雲」と言われて迷わず買いました。

東山:みなさん、こんにちは。傘木希美役の東山奈央です。
今日最後の舞台挨拶です。
今日は希美と同じポニテにしていました。
この動きに注目してください。(後ろを向いてポニテを揺らす)
種崎:観る前のみなさん、この動きを覚えておいて下さい。

東山:今日一日、駆け抜けてきました。
(服は)種さんとお揃いっぽく青にしてきました。
よろしくお願いします。

山田:こんにちは、京都アニメーションの山田です。
ファッションの「青にしようね」会話に入れてなかったです(笑)。
私がいないLINEグループつくってキャッキャしてます?(笑)

東山:監督も手に鳥いますね(鳥を持ってた)。

山田:青い服に赤入ってます。
二人のLINEをハックしました(笑)。

司会:最後なんでテンションハイになっていますが……。

東山:もう一度(「リズと青い鳥」を)観たいです。
良い音響で観たいです。
舞台挨拶ツアー中に観に行きたいなと思います。

司会:上映前ということで直接的(な表現)は無理でもざっくばらんに……、控室での話ですが、みなさんが深読みして山田さんに色々と聴いてました。

山田:今回、みぞれ、希美という2つのお花を愛でて撮った。
そのまま、自然体でいて欲しいなと思って撮った。
示唆的なものやつくり手のメッセージを込めていないと思っていたんですが、女の子の世界を撮ることに夢中でした。
(控室で)質問を受けて「じゃあ、それで」て感じでした(笑)。

東山:水槽のフグのシーンとフルートパートの「フグ」って言われた娘で「フグ」が被っているけど「フグ」に意味があるの?とか質問してました。

山田:「フグ」には意味がなく気持ちの描写をスケッチしている感じです。  
「つくっているもの」と思われたらアウトかなと思ってました。

司会:意図的なアフレコシーンとかあります?

東山:希美の方があるあも。
TVシリーズと違って解像度を上げて二人の気持ちをクローズアップしました。
(希美の)「陽」以外の「陰」にも焦点をあて、そこに込めたところがあるかなと思います。

種崎:みぞれはTVシリーズだとそんなに会話するシーン描かれなかったので、こんな風に希美と会話するんだなと思いました。

山田:今回はみぞれ渾身のギャグシーンもありますしね。
気づかれないまま過ぎてしまいますが……。

種崎:ト書きにも書かれてましたしね(笑)

山田:アフレコ時にも音響監督の鶴岡さんに「みぞれは今、ギャグ言ってるんですよ」って言ったら「だろうな」て(笑)

種崎:収録スムーズだったんで、裏でそんな話してたとは。
本田さんが「いいよ いいよ」って言われるから却って不安になるって気持ちが分かりました(笑)

司会:その時、(役者さんから)出てきたもので表現したかったということでしょうか?

山田:コントロールを如何にしてないものにするかを大切にしたかったです。

司会:他のキャラはどうでしたか?

東山:1本の映画として洗練されているので、初めてユーフォに触れる方にとっては、この娘が主人公だった作品があるっていうくらい風景の一部となっていますね。

司会:視点によってこんなにも違うんだと思いました。

種崎:ユーフォ知らなくても楽しめます。希美、みぞれにフィーチャーしたらこの映画になりました。
この映画として楽しんでもらえたらと思います。

司会:主題歌について、監督はHomecomingsさんに青春を感じたと言っておられましたが?

山田:Homecomingsさん、凄く素敵なバンドでまさかご一緒できるとは思えず、ダメ元で声をかけました。青いものを感じました。
お会いして話すと、そういったことを大事にして、曲をつくる際にも「カメラの置き方が……」とか気にされてて共鳴しました。

(Homecomingsさんの)好きな曲を一つ挙げたら、全く違う、でも好きな曲をつくってくださって凄いなと思いました。

司会:牛尾さんも京都に来られたということですが……。

山田:希美とみぞれの音を捉えたいということで、京都のモデルになった学校まで行きました。

司会:音がついた作品を観てどう思いましたか?

東山:音楽に力入れてるシリーズだが、この映画のためだけにつくられている音楽もあり、映像と音楽がマッチしてる感じがしました。

司会:それこそ足音一つだったり。

種崎:アフレコ前に注目ポイントである足音入ってて、チェックして集中しなきゃいけないんですが心奪われてしまって……。
全部合わさったらミュージカルぽくなってて、想像以上になってて凄かったです。

司会:最後に一言、メッセージをお願いします。

東山:みなさん、初日にお越し頂きありがとうございます。
受け取る方にとって色んな見方があり、初めはみぞれに共感して読み込んでいくのも楽しかったり、青春は遠い昔だった方も、子どもにとっても、違う見方もするし、皆様の感想が楽しみです。
スクリーンで観られるのも今だけですし、楽しんで下さい。

種崎:初日お越し頂きありがとうございます。
観た後の舞台挨拶であれっと思うくらい「二人と同じ気持ち経験あるな」というものが詰まっているので感じ取って貰えたら嬉しいです。
しゃべってお伝えするのが苦手なんですが、監督が言葉にできないことを作品にしたので、私はそれをお芝居にして伝えられたら。

ポップコーンを(映画始まる前に)食べ終わっておけば良かったという感想ありました(笑)

山田:初日お越し頂きありがとうございます。
ポップコーンの咀嚼音をリズムっぽくしていくという楽しみ方もあるかもしれない……楽しそう(笑)
楽しんで下さい。
映画館で観ることに意義のある映画なんで楽しんで下さい。
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 公開を心待ちにしていた山田尚子監督の最新作「リズと青い鳥」ですが、公開初日に各所で舞台挨拶が行われました。

日時:2018年4月21日13:45上映後
会場:川崎チネチッタ チネ8
登壇者:種崎敦美、東山奈央、山田尚子監督、松澤千晶(司会) 
※以下敬称略
citta20180421
 すっかりタイミングを逸してしまいましたが、今までどおりほぼ自分のメモ用にですが舞台挨拶の様子を纏めてみました。微妙なニュアンスの違いや意味の捉え間違い、抜け等あるかと思いますが、雰囲気だけでも味わってもらえたら幸いです。

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司会:公開初日を迎えましたが率直な感想と挨拶をお願いします。

種崎:みなさん、こんにちは。鎧塚みぞれ役の種崎敦美です。
初日に劇場に観に来てくださってありがとうございます。
公開初日ということで、ふるさと大分でも観られるんだなと嬉しいです。

東山:こんにちは。傘木希美役の東山奈央です。
みなさん、初めてご覧になったと思います。
みなさんの熱気を感じました。
静かな中にも熱い情熱があったと思います。今日は色々と語り合いたいです。

山田:京都アニメーションの山田尚子です。
(劇場が)広くてびっくりしました。
今日はお越し頂きありがとうございます。
そして広い部屋を宛ててもらいありがとうございます。
今回は終了後でしたよね?

司会:上映後なんで色々と話せますよ。

東山:「みぞれのオーボエが好き」の箇所が個人的に何度もテイクを重ねてて、希美は笑って「ありがとう」って言うんですが、ディレクション時に「(ありがとうの意味は)Thank youではなくNo thank youのありがとう」でって言われて……。みぞれからは「希美のフルートが好き」の言葉が出てこないんですよね。

種崎:そこで察することができての「ありがとう」なんですね。

山田:みぞれは好きと言ったらチャンスとばかりに、堰を切ったように思いを伝えてましたね。

種崎:最後のシーンが別録りじゃなく一緒でしたね。

山田:みぞれが言っていることに対して希美の「それじゃない感」が出て良かった。

東山:みぞれが言う言葉に希美の台詞が被るシーン、(「リズと青い鳥」の)絵本見てても、ソロの練習したシーンも遮られて……

種崎:遮られたのも計算ですか?

東山:無意識です。
最後のシーンは意識的にしていますが……。

山田:希美はみぞれの声を聴くまでに至ってないんですよね。
実は冒頭で「リズと青い鳥」第三楽章のソロを弾くシーン、ピッチが合ってないんですよね。
希美のフルートが合ってないのですが、みぞれの演奏を聴いていない感じが物語っています。

司会:麗奈も言ってましたね。

東山:実際の中の人が……中の人なんて居ないですよ!(笑)
演奏する時のディレクションはどのようにされたのですか?

山田:ピッチずらしてとは言っていないが朝っぽくと言ったら、あんな感じになりました。
タイトル場面のBGMにもなりますし、ピッチ合っているものも準備していたんですが、(ピッチが)合ってない方がしっくりきました。

司会:演奏の描写も、久美子たちのシーンも印象的ですよね。

山田:「我々は、こんなにできるんだよ」と見せびらかすように意識しました。

種崎:みぞれが演奏聴いた後、すぐに窓閉めるの良いですよね。

山田:あの強さは、麗奈だし、見せつけようと思ってやったんだなと思います。

司会:みぞれの(オーボエの)才能は無自覚?

山田:みぞれは希美が居ればいい。自分と希美をつなぐ対象としてオーボエをしてます。
上手い下手には興味がありません。

東山:(その才能が)喉から手が出るほど欲しい希美が居て……。

司会:キャラと切り離すと感情移入できるのは誰ですか?

東山:私はみぞれに、種さんは希美に実感がわきます。
才能への嫉妬、もやもやとしたもの、あの子よりも音楽極めたいのにというモヤッとしたものをなかなか理解できませんでした。
(私自身は)凄い人を見ると手放しで凄いと思っちゃうので、希美を解きほぐすのには時間がかかりました。

種崎:希美の気持ちが分かっちゃうんで、それだけに……。
私は奈央ちゃんみたいに思えなくて、私の方が好きなのに何で?って気持ちがします。

司会:監督はどういうところに共感しますか?

山田:1番近くに居た人が欲しいモノを持ってた時に、うらやましさ、嫉妬はあります。

東山:(自分にも)もやっとした、混ざりあった感情はあるんで、そこを掴み上げて当日はアフレコに臨みました。

司会:希美はみぞれから凄く慕われていますよね。

種崎:最後のシーンで、私なんてってシーンで、そうじゃないって言っちゃいますよね、特別なものを沢山持っているのに……。

山田:(希美もみぞれも)欲しいものをお互いいっぱい持っているが、それがズレている。
音楽やフルートへの執着を希美はまだ捨てきれない。どういう道を選ぶか、まだ選択肢はある。

司会:10年後、二人は美味しくお酒飲めてるでしょうか?

種崎:10年後に、あの頃の狭い世界だからって笑ってるんじゃないかなと、大人だったら逃げるでしょうと。

司会:最後に一言ずつお願いします。

東山:(「リズと青い鳥」を語るには)短すぎる時間ですが、お越しいただきありがとうございます。
ひとまず冒頭のピッチがズレてるシーンについて聴いたので、また観たいなと思いました。
どこのシーン一つとっても意味や思いがある映画ですので、ゆっくり語り合ってもらえたらと思います。
ぜひともまた、劇場に起こし下さい。

種崎:沢山いろんなシーンの話がしたかったが、結局1シーンだけしかできなかったですし、そこもまだ、語りきれてないです。
作品全部で言ったら無限に勝たれますが、冒頭の演奏シーンを確認するためにまた観たいです。
今日はありがとうございました。

山田:皆さん、今日はお越しいただきありがとうございます。
みぞれはお酒強そうだなと思いました(笑)
頭に(事前にチネチッタさんが準備してくれた)シャンパンが焼付きつつ、しっぽりお話できるような作品になったなと思います。
映画館であることに拘った、四方八方から沢山の音を感じて頂けると、映画館で観てもらうと最大のパフォーマンスを発揮するので、沢山の映画館で観てもらえたら嬉しいです。
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 「リズと青い鳥」の大ヒットを記念して山田尚子監督ミニトークショーと入場者プレゼントお渡し会付の上映会が新宿ピカデリーとMOVIX京都で実施されました。ピカデリー開催分は日程の都合で行けなかったのでMOVIX京都開催分に参加してきました。

日時:2018年6月8日18:00上映後
会場:MOVIX京都 シアター12
登壇者:山田尚子監督、チューバくん
司会:向井(松竹) 
※以下敬称略

 今までどおり、ほぼ自分のメモ用にですが舞台挨拶の様子を纏めてみました。微妙なニュアンスの違いや意味の捉え間違い、抜け等あるかと思いますが、雰囲気だけでも味わってもらえたら幸いです。
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「リズと青い鳥」追加舞台挨拶レポート(MOVIX京都)
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司会:それでは本日のメインゲスト、山田尚子監督の登場です。

山田:こんにちは、こんばんは。雨ですねー。(外はすごい雨だったそうです)
変わった催し物のゲストが私ですみません。
今日はよろしくお願い致します。

司会:監督の応援にチューバくんもかけつけてくれてます。

山田:チューバくん、この(ステージ上の)段差いけるのかな?

司会:あらためて、チューバくんです。

山田:「リズと青い鳥」初めて観られた方いらっしゃいます?
(会場から挙手)
「リズと青い鳥」は「響け!ユーフォニアム」という作品の続編としてつくられたんですが、チューバくんは元々の主人公の子たちが気に入って付けているキャラクターです。他にもユーフォくんとか居ます。

司会:チューバくん先週ぶりですね。

山田:チューバくん、チューバさん?
北海道から福岡までずっとご一緒させて貰って愛が深くなりました、離れたくない(笑)

司会:ロビーで「誰だこいつ?」って言われたこともありましたね。

山田:ライト当たってメチャクチャ暗く写った時もありましたね。

司会:監督が手に持たれているのは?

山田:MOVIX京都さん、舞台挨拶ある時はいつもイラストを置いてくださっているんですが、それを持ってきました。
映画館のスタッフさんが描いてくれたんですが、これは先週の舞台挨拶の時の夏紀と優子ですね。
さりげなくMOVIXのキャラクターの「ヒッポコブラザーズ」が居たり「リズと青い鳥」のグッズ(青い鳥チャーム)も付けてくれたりしています。
今日もまた、新しいイラストがありまして希美とみぞれに大好きのハグをされている私です。
けいおん!の唯ちゃんみたいに可愛く描かれてて申し訳ない。
司会:監督持って帰ってくださいね。

山田:はい、頂きます。やった。

司会:舞台挨拶が一段落ですが。

山田:今日は身になる話をしていこうと思います。
あ、そういえばちゃんと自己紹介してなかったですね(笑)
監督の山田です。

司会:今日も映画終わった後にすすり泣く声がしましたね。

山田:(映画の後に私が出てきて)がっかりしたらすみません。

司会:今日初めて「リズと青い鳥」観られたかたいらっしゃいます?
(会場から挙手)

山田:ありがとうございます。
いつもの何回目かのやつ、聞いちゃいます?
向井さんといえばいつも聞いてる気が。

司会:5回以上の方?
10回以上の方?
30回以上の方?
40回以上の方?
(セカイ挙手)

山田:今、公開7週目ですから、ほとんど毎日ですよね?

セカイ:ほぼ毎日観に行ってます。

山田:今日のお渡し会「何だこれ?」と思いましたよね。
キャストさんがやられるなら素敵ですが、私でごめんなさい。
もうちょっと、ちゃんと可愛い子だったら……。
チューバくんにタッチして溜飲を下げて帰って下さい。

司会:チューバくんのポイントは?

山田:おなかがかわいいです。
あとおしりに赤ちゃんにあるみたいな蒙古斑ならぬ蒙古ファンがってめちゃくちゃ可愛いです。

司会:チューバくんの呼吸音ですね。

山田:前の方には聞こえてると思います。

司会:何か思い残したことがあればお願いします。

山田:公開前から色々とお話させて頂きましたが、毎度うまく話せず……。
今回で私の舞台挨拶は一区切りとのことで、今日は(お渡し会でお客さんに)直にありがとうと言えるのが嬉しいです。
スタッフ全員分のありがとうを言えたら。
私では役不足ですが、ありがとうと伝えたいです。

司会:ではこれからお渡し会の準備にはいらせて頂きます。

山田:チューバくんの左手にはハイタッチ、右手は握手、または大好きのハグをしていってくっださい(笑)

※お渡し会で頂いた公開7週目特典

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 宇治市文化センターで「4回目だよ!宇治でお祭りフェスティバル」が開催された6月3日、「リズと青い鳥」の大ヒットを記念してMOVIX京都での追加舞台挨拶が行われました。

日時:2018年6月3日16:50上映後
会場:MOVIX京都 シアター10
登壇者:山岡ゆり、藤村鼓乃美、山田尚子監督、チューバくん
司会:小西(ポニーキャニオン) 
※以下敬称略

 今までどおり、ほぼ自分のメモ用にですが舞台挨拶の様子を纏めてみました。微妙なニュアンスの違いや意味の捉え間違い、抜け等あるかと思いますが、雰囲気だけでも味わってもらえたら幸いです。
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「リズと青い鳥」山田尚子監督×牛尾憲輔 スタッフトーク付上映会レポート
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司会:みなさん一言ずつ挨拶をお願いします。

藤村:中川夏紀役の藤村鼓乃美です。ついに京都来ました。
今日は観終わった後ですよね、いろんな事を話せたらと思います。
よろしくお願い致します。

山岡:吉川優子役の山岡ゆりです。
このメンバーでの舞台挨拶初めてですよね。
今日はよろしくお願いします。

山田:京都アニメーションの山田尚子です。「リズと青い鳥」の監督です。
広い部屋だ。ありがとうございます。

司会:チューバくんも来ています。(と紹介)
今日は宇治市文化センター大ホールで「お祭りフェスティバル」もありましたが如何だったでしょうか?

藤村:楽しかったです。
色々と食べたり飲んだりできました。

山岡:「お祭りフェスティバル」来られた方いらっしゃいます?
(会場から大量の挙手)
高い物を食べたり楽しかったです。
北宇治カルテットの4人が居たので、空気感が違って楽しかったです。

藤村:部長(山岡ゆり)が見事に優勝しましたね。
司会:イベントで久美子2年生編の劇場版のキービジュアルが公開されましたが如何でしたか?
山岡:キービジュアルにトランペットが居ないんですが?

藤村:全員低音パートしかいなかったですね。

山田:(イベント出演者の中で)久美子しかキービジュアルの中には居なかったですね。
ザワッとしましたよ。

司会:裏で安済さんに詰められてました(笑)

山岡:久美子しか居ない意味は何でしょうか?

山田:それはありますよ。
だって「チューニングOK、センパイ」て書いてあるんですよ。

司会:ねっ、チューバくん?
(と急にチューバくんに話を振る)
油断してたんで声かけてみました(笑)

京都でこのメンバーでの舞台挨拶は初めてですが、京都で何か見ましたか?

藤村:移動の車の中でお城が見えました。

山田:桃山城ですね。
誰も同意してくれないんですが、日によって大きさが変わるんですよ。
今日は大きかったです。

藤村:「リズと青い鳥」でも滝先生の手(両手を合わせるポーズ)が健在で大喜びでした。

山田:チャクラ練ってるみたいなやつですね。
最初は両手の指先を付けた手の組み方をしていたんですが、ベテランの方が間違えて、こっちの方が良いということで今の組み方になりました。間違えから生まれました。
以降、部員達によって滝先生の手が隠れてしまうようなことがあったら、スタッフ総出で滝先生の手が見えるように修正しました。
(「リズと青い鳥」での滝先生が手を組んでるシーンは)みぞれの視線なんで、みぞれも気になっていたんだと思いますよ。
そうやってキャラが人になっていくんです。

山岡:本田望結ちゃんの声が好きなんですが、起用した経緯とかお話できたら聞きたいです。

山田:プロデューサーと話をしてる中での共通認識として何かチャレンジしてみたいというのがあって、いろんな方の声を聞いてみた中で、一人二役でやりたい等色々考えた中で決まりました。

山岡:芦田愛菜ちゃんとか他にも子役は沢山いるのに、その中で本田望結ちゃんになったのは?

山田:顔が好みなんです(笑)
いや声も好きなんですよ。

山岡:望結ちゃんしかできないピュアな演技ですごいと種崎さんと語り合ってました。

山田:語り合う時にはやっぱり種崎さんいるんですね。

司会:本田望結さんのアフレコはスムーズでしたよね。

山田:最初は一人二役ということで悩んでらっしゃいましたが、説明したらストンと落ちたみたいです。

山岡:あのピュアな演技は私は無理、できない。

司会:「リズと青い鳥」の演技で意識されたことはありますか?

山岡:当初は1期で終わると思っていたので、先の話は知っていたのですが悪者ポジションを意識して優子を演じてました。

山田:「リズと青い鳥」の優子は3年生に成長して包容力が出てきたと思いますよ。

山岡:地に足をつけてやれと音響監督の鶴岡さんにも言われました。
今まではファンタジー界の人間でしたが、「リズと青い鳥」では現実の人間になりました。

藤村:最初出てきた時は練習もせず寝てたのに副部長にまでなって、久美子が頑張っているのに背中を押されたんだと思います。
部長が頑張りすぎてて心配な夏紀を意識しました。

山田:夏紀は安定感出てきましたよね。

山岡:最初、夏紀は不良みたいで人気ないかと思ったら1番人気で。

司会:夏紀と優子の二人も「リズと青い鳥」では重要だと思いますが?

山田:「リズと青い鳥」は新3年生の問題なので、夏紀と優子の立ち回り、立ち位置を大事にしました。

藤村:いま監督の目がキラキラしてた(笑)

司会:山岡さんは中学・高校と吹奏楽経験者ですが共感するところとかありますか?

山岡:私は希美派ですね、やっぱり上手い人にはしっとの塊になっちゃって、友達でもああいう態度取ったりするのわかります。
みぞれはしっとが生まれないのかな?

山田:みぞれは不思議な子で、希美を手放したくないという気持ちがしっとに繋がらない。
希美への手の掴み方、手放し方も独特です。

藤村:私もどちらかと言われたら希美に共感します。
みぞれはわからないです。

山田:私は希美とみぞれ、どちらも執着している状態の二人の気持ちがわかります。
手放す強さがわかる二人です。

山岡:好き過ぎる時って、ふとしたことでアンチになる場合もあるじゃないですか。裏で悪口言ったりとか……。塩梅がすごい。

山田:あくまで二人で解決する問題ということで、二人で話をするということを大事にしました。
なので周りの人も秘密を守り、みぞれや希美に言いつけたりはしません。

司会:残念ながら時間になってしまいましたので、最後に挨拶をお願いします。

山岡:吉川優子役の山岡ゆりです。
「リズと青い鳥」は本当に繊細な映画で感想を言うのが難しいです。
ぜひ沢山の人に観てもらって、また明日じゃない(笑)、来年の映画につなげたいです。
今日はありがとうございました。

藤村:中川夏紀役の藤村鼓乃美です。
「リズと青い鳥」は毎回観る度にいろんな感想や心が動かされることがあると思います。
今回観て、色々と気付いて、また深めていくということが永遠に出来る映画だと思います。
みなさんお誘い合わせの上で、観てもらえたらと思います。
また来年もユーフォのお話は続きますので楽しみにして貰えたらと思います。
今日はありがとうございました。

山田:公開から一ヶ月以上経ちましたのに大きな部屋で嬉しかったです。
山岡さんと鼓乃美さんは、以前別の作品……、たまこまーけっとでチョイちゃんと柚季君を演じて貰ったので、ご一緒できたのがすごい嬉しい。
「リズと青い鳥」の話じゃないですが、京都だからいっか(笑)
たまこのモデルの商店街も出町にありますので、「リズと青い鳥」ともどもこれからもよろしくお願い致します。
今日はどうもありがとうございました。
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 公開を心待ちにしていた山田尚子監督の最新作「リズと青い鳥」ですが、公開初日に各所で舞台挨拶が行われました。

日時:2018年4月21日10:45上映後
会場:新宿ピカデリー シアター1
登壇者:種崎敦美、東山奈央、本田望結、山田尚子監督、松澤千晶(司会) 
※以下敬称略
liz_20180421pica01
 今までどおり、ほぼ自分のメモ用にですが舞台挨拶の様子を纏めてみました。微妙なニュアンスの違いや意味の捉え間違い、抜け等あるかと思いますが、雰囲気だけでも味わってもらえたら幸いです。

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司会:「リズと青い鳥」公開初日を迎えるにあたっての気持ちを挨拶をお願いします。

種崎:鎧塚みぞれ役の種崎敦美です。初日を迎えられて率直に嬉しいです。
これまで話せなかったことも話せるようになって嬉しいです。
今日はよろしくお願いします。

東山:こんにちは。傘木希美役の東山奈央です。
凄い静かな映画ですが、上映後の舞台挨拶なので早くみなさんと語り合いたいです。
短い時間ですが、ワクワクでいっぱいです。よろしくお願いします。

本田:みなさん、こんにちは。リズと青い鳥の声をしている本田望結です。
この作品の公開をすごく楽しみにしていたので嬉しいですが、反面、声優でない私の声を受け入れられるか不安でもありました。今日はよろしくお願いします。

山田:こんにちは。監督の山田尚子です。
(客席を見て)人がいっぱいだなと思い改めてありがとうございます。
今日はよろしくお願いします。

司会:ご自身が演じられたキャラクターや作品の印象についてお話ください。

種崎:ありすぎてどこから……。

司会:最後からいっちゃいます?

種崎:観終わった後ですもんね。どこから。

東山:台詞のままではなく、その裏側に込めた思いが伝わればと思います。

種崎:上映後には分かって頂けたかな。
私も何度も観ているのですが、顕微鏡を見てる時に(思わず)息をしないというか、そんな作品だというのが伝わったかなと思いました。

東山:良い例えですね。

山田:最高です。

司会:ふと目を離したすきに見逃してしまいそうなシーン、描かれていない部分にもストーリーがありますよね。

東山:小さなシーンの積み重ね、雪のように深々と積み重なって大きくなっていくような感じです。
アフレコ時にも、ワンシーン、ワンシーン録っていって小さな積み重ねを積み上げていきました。
全体で観ていった時のゆるやかな動きがあります。

司会:リズと青い鳥がスパイスとして効いてくると思いますが、演じられてどうでしたか?

本田:台本読んだ時に、二役もとびっくりしました。
違いがあった方がいいと思ってたが監督に「深く色をつけないで欲しい」と言われて不安もあったが通して観たら、監督の言う通りだった。
声優が本業でない私の声で、何か途切れてしまわないか、邪魔にならなければいいなと思ってました。

種崎:希美とみぞれの言葉がはっきりしない分、リズと青い鳥が変わってくれました。
おしばいもストレートで良かったです。

東山:ウチ等すなおじゃないから(笑)
すごくありがとう。

種崎:大好きと言えないのを、リズと青い鳥が変わってくれました。

山田:希美とみぞれ、どちらがリズで青い鳥なのか、本来なら二人どちらかにおいていくんですが、またぐるんと入れ替わる瞬間もあるので明記していません。

東山:アフレコ前の話で、希美はリズでみぞれが青い鳥という結論に至るけど、音楽に関して羽ばたくのはみぞれ、愛のために羽ばたくのは希美というのが印象的でした。

司会:パンフレットの中でもボタンの掛け違いということが書いてありますね。

山田:今、みなさんの話を聴いててグッとなってしまって……。
良い映画だったなと……。

司会:ご覧になった後で、尊いモードで言葉に固めたくないですよね。
女子高生らしく、ハッピーアイスクリームについてはどうでしょう?

種崎:ハッピーアイスクリームも大好きのハグも女子高生らしくていいですよね。

司会:ハッピーアイスクリームは関西で多いらしいですよ。

山田:作品内ではアイスで言ってますが、具体的に高いアイスとかを言う場合もありますよ。
ぜひやって下さい。

司会:言った方が買ってくれるみたいなのもありまして……。

東山:私はやったことなくて……。
1ニョキ、2ニョキとかはありました、5ニョッキになった人が負けという。

司会:それはただのゲームじゃないかなと、希美みぞれでできそうですね(笑)。

種崎:九州もありませんでした。

司会:何でお互いを思い尊敬しているのに、ああすれ違うんだろうって印象的なシーンはありますでしょうか?

東山:「リズと青い鳥」で希美の印象が変わりました。
ユーフォでは、明るくてまっすぐで人から憧れるようなイメージでしたが、解像度が上がり、希美の人間味、みぞれに対しても、例えば県祭り行く時とプール行く時では、みぞれから誘いたい人が居るという差に希美も動揺し、みぞれが羽ばたき始めているのが意外に感じています。

種崎:ずっと一緒だと思っていたというのが、物理的にもこういう子だと思っていたのが、音楽面では一緒じゃなくなる。
希美のそういう言葉にもあると気付いた時の、物理的にも色んな部分がキャッチコピーの「ずっとずっと一緒だと思っていた。」だと思いました。
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東山:あらすじの「あの子は青い鳥」は希美でもみぞれの声でも再生できます。

司会:本田さんは難しい偉業を成し遂げたなと思いました。

本田:台本と映像で観るのは違っていて、アフレコでは別録りだったので、無理して繋げなくてもいいのかな、リンクさせなくてもいいのかなと思ったけど、やはり不安になって……、出来上がりを観てファンの一人としてもすっきりしました。
みなさんが、私の声をどう思っちゃうのか不安ですが……。

司会:本日はマスコミ向けのフォトセッションがありまして、チューバ君が来てくれました。


(フォトセッション中のお知らせ)
お知らせですが、鑑賞後に感想投稿キャンペーンをやっていますのでプレゼントもありますので、ぜひご覧ください。
公式twitterでは、ドキュメント映像も紹介しています。
入場者プレゼントは1週目2週目をつなげて楽しんで下さい。

さらにパンフレットにも監督やキャストのトークなどいいことが沢山書いてあってかなりオススメです。
監督と私は世代的なものもあり、ハッピーアイスクリームも話で楽屋で盛り上がっていました。

司会:最後に思いの丈をお願いします。

本田:「リズと青い鳥」は大好きな作品です。最低でも10回以上観に行きます。
青春を描いた作品で、私の青春の1ページにもなりました。
一つの言葉であらわせないが、みなさんに沢山伝わって欲しいです。

東山:初日にお越しいただきありがとうございます。
アフレコ前から特別な作品になる思いで台本を開きました。
1本の映画として、特別な作品に出演したという気持ちです。
色々感じ取って、疑問点などを語り合ってもらえたらと思います。
またみなさんとお会い出来るといいなと思います。
沢山届けたいです。

種崎:初日にお越しいただきありがとうございます。
言葉にすると壊れてしまいそうな作品の魅力が伝わればいいなと思います。
観る度に違う面が見えてきて、いったん希美の気持ちで試してみたら最初から涙が止まらなくなりました。
温かいものが沢山つまった作品です。深いところまで感じてもらえたら嬉しいです。

山田:みなさん、今日はありがとうございます。
無事に初日を迎えられました。
どうでした?
(会場から拍手)
ありがとうございます。
なかなか、一見静かな映画ですが、少女の機微が本当におしゃべりな作品になっています。
感無量です、良かったです。
沢山観て頂けると嬉しいです。
映画館でしか聴けないようなマニアックな音響設定になっていますので、ぜひ映画館で観てもらえたらと思います。
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