12月に発売された「リズと青い鳥」のBlu-ray&DVDの大ヒットを記念して、昨年6月末以来のトークイベントが開催されました。

日時:2019年1月19日18:30上映前
会場:新宿ピカデリー シアター3
登壇者:種崎敦美、東山奈央、ポニーキャニオン小西(司会) 
※以下敬称略

 今まで通り、ほぼ自分のメモ用にですが舞台挨拶の様子を纏めてみました。微妙なニュアンスの違いや意味の捉え間違い、抜け等あるかと思いますが、雰囲気だけでも味わってもらえたら幸いです。
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司会:まずはご挨拶からお願い致します。

種崎:(入場時の)曲が流れなかったから、いつ流れるかと戸惑ってしまいました。
こんばんは、「リズと青い鳥」の鎧塚みぞれ役の種崎敦美です。
あけましておめでとうございます。
今年も、というか永遠に「リズと青い鳥」をよろしくお願い致します。
短い時間ですが、よろしくお願い致します。
公開から時間が経ったからこそ、熟成されたトークが出来るかと思います。

司会:ハードルあげましたね(笑)

種崎:いつも通りです(笑)、よろしくお願い致します。

東山:こんばんは、傘木希美役の東山奈央です。
今年も……、永遠によろしくお願い致します(笑)
楽屋で、「リズと青い鳥」を色んな方に手に取って頂いて、色々な賞にノミネートさせて多くの方に愛されてるという話をしていました。
30分と短い時間ですが、よろしくお願い致します。

司会:今日は沢山の方にお越し頂いていますが、センター入試の日なんですよね。

種崎:今日、来られた方にセンター終わってからの方は?(笑)

東山:30分、30分(笑)

司会:では早く本題に入りましょう。
12月5日にBlu-rayやDVDが発売になりましたが、「リズと青い鳥」としてのイベントは昨年6月以来久しぶりになります。

東山:そんんい経った感はないですね。

種崎:オーディオコメンタリー録ったりとかしてましたし、昨年は東山さんと一緒のお仕事が多かった種崎的東山イヤーだったんで。

東山:別の劇場版では二人は結婚したり(笑)

司会:アフレコは昨年2月でほぼ1年経っていますが、その時受けた作品の印象や思い出などありますか?

東山:2月、もう1年経つんだというのと、まだ1年しか経っていないという気持ちがあります。
舞台挨拶をこんなにした作品も初めてです。
いつまでも楽しめる作品です。

司会:舞台挨拶ですが種崎さんが21回で皆勤、東山さんは17回です。
今日は上映前の舞台挨拶ですが、ネタバレ避けずにいきましょう。
当時を振り返って山田尚子監督や鶴岡音響監督に言われた印象的な声掛けやエピソードありますか?

東山:意外とスムーズに進みました。

種崎:最初に30分くらい山田尚子監督からお話し頂きまして、あとはスムーズでした。
お互い1箇所だけやりこんだ所ありましたが、それ以外は本当にスムーズで。

大阪の舞台挨拶で話したんですが、山田さんがつくった楽譜の五線の上で踊らされて頂いたような、それがあったから順調で、皆さんが同じ方向を向いてて、(予め進むべき)道があったから順調でした。

東山:ほんと、楽譜があって指揮者が居て演奏したって感じですね。
台本の書き方も、自分で考えることとかもありますが、ト書きが分かりやすかったです。

司会:今日は東山さんに台本を持ってきて貰っていますが。

東山:最初の監督からの30分の話を台本の裏にぎっしりメモしてます。裏表紙めくったページにまでぎっしりです。
今回、台本がBlu-rayの特典になっているんですよね。

司会:今回は台本も使いながら印象に残ってるシーンの話とかしていきたいと思います。

種崎:今こそ、(何も考えず)台本を開いたページの話をしましょう。

東山:じゃあ、真ん中辺りで、ダブルリードの会の話ですね。

種崎:梨々花ちゃんとの話ですね。

東山:私は話すことないですね(笑)

種崎:先程、「リズと青い鳥」を観直してきたんですが、梨々花ちゃん以外のダブルリードの会の二人がすごく目に止まりました。
誰が、みぞれに声かけようと言い出したのかとか、梨々花ちゃんが声をかけることになったのは何故なのかとか。
あっ、台本の43ページですね。

東山:語尾の感じとか、こういう所でわかりますよね。

種崎:「私はいい」って断るシーンでト書きに「私が居てもつまらないだろう」って書いてあって、だから強めに言っています。
2回目以降誘われた時は(断り方が)ちょっと弱くなっています。

東山:みぞれが行きたくないから断ったのではなく、みぞれが自分が居てもつまらないだろうという解釈が出来るんですよね。
梨々花ちゃんの「小鳥たちのさえずりのよう」でみぞれが返事してくれたから「いけるかな」と思って誘ったんですよね。

種崎:これだけト書きで示してもらえると間違えようがない。

東山:台本44ページですが、みぞれと希美の会話の「また明日ね」のシーンのみぞれのト書きが「また明日もある、少し安心」となっていて、その後のみぞれの「また明日」のトーンの変わりを聞いて下さい。

東山:鶴岡音響監督が、みぞれは常にクライマックスと話してて、だからみぞれは明日もあるんだとほっとしてるんですよね。

東山:165ページの本当に最後のシーンの「みぞれのソロ完璧に支える」の後のみぞれの「私もオーボエ続ける」ってセリフは最初なくて修正校で付け足されたんですよね。作品を分かりやすくするためにも付け足された、その取捨選択が見えるところが感動した。

司会:台本見てもらいたいですが、東山さんの?マークが付いている箇所について。

東山:見つめ合ってエンドクレジットに向かうシーンで?が付いていたシーンなんですが、これはすれ違ってた二人が一瞬向き合ったということが分かって、疑問が解けて成仏したということでバツ付けました。

司会:ト書きを見ながら、役者さんの演技を注目しながら作品を観てもらえたら良いと思います。

東山:音声をオフにして、台本見ながらみぞれと希美ごっこもできますね。

種崎:歌ってみた、踊ってみた、みたいな感じで(笑)

司会:パッケージお買い上げの方でお気づきの方もいらっしゃるかと思いますが、実はメニュー画面に隠しボタンがありまして、青い鳥のボタンが右下に表示されることがあります。そこを選択すると、音楽担当の牛尾さんの書き下ろし楽曲が聴けます。

種崎:人物が全く映らないんですが、その理由を伝えたい!伝えていいですか?

司会:リズと青い鳥のサントラもキャラクターが居なくて背景だけですが、これもこの映像と同じく、この楽曲は彼女たちの記憶するための音楽、壁も木も全てが傍観者で彼女たちをただ見守っているだけなのであえて人物描写をカットし、それを感じられる映像になっています。希美とみぞれの二人を周りの物たちはこう見ていたんだなと分かります。

青い鳥アイコンは本編を何回か観るとランダムで出てきます。

東山:物たちがエモくて、サントラの表紙もこんな風に希美とみぞれを見ていたのかと。
リズと青い鳥の第4楽章は、このサントラでしか聴けないんですよね。


サントラ表紙の廊下も、二人をずっと見てきた、一人だけ歩いてた時も一緒のときも……、エモすぎて体がポッとなりました。

司会:残念ながら時間が来ているので、最後に告知を。
4月に「響け!ユーフォニアム」の新作「誓いのフィナーレ」が公開されます。
そして昨日のLINE LIVEで発表しましたがTVシリーズ第1期、第2期のBlu-ray BOXが出ます。
新作前にこちらを見ながら楽しみにして頂けたら。

では名残惜しいですが最後に一言ずつお願いします。

東山:名残惜しすぎます。
言葉にできないことが沢山あって、このまま上映しながらお話したいです。
お向かいのアニメイトさんで申し込めば台本ゲットできますので(笑)、みんなで台本をテキストに大学の講義室で授業みたいにやりたいです。そんなイベントもありかなと、楽しみにしています。
今日はありがとうございました。

種崎:私はほんと、6月の舞台挨拶後に、まだパッケージ発売イベントがあるやんって思っていたんで、もう終わりかと思うと寂しいです。東山さんの企画が開催できたらいいなと思います。

まだ語りたいこと色々あるんで、久々にリズを見て、何か自転車みたいに1回乗れるようになったら忘れずに馴染んでる、そんな作品だと思います。新しい発見ありつつも、音楽がスッと入ってきて気持ち良く観られるようになっている。
また観るたびにこんな発見あるのかとびっくりします。

(Blu-rayやDVDが発売されて)家にリズがある状況も凄いなと思いますが、でも映画館で観たい、家でも楽しめるけど映画館で定期的に上映してくれたらいいのに、どうにかならないかな……。

これからもずっと皆さんに馴染んでる作品だと思います。
家でも楽しんで、末永く愛してもらえたら。
今日はありがとうございました。