極上音響で名高い立川シネマシティにて、映画「聲の形」Blu-rayに収録された新規音声トラック“inner silence”の極音上映会開催が開催され、音楽を担当された牛尾憲輔さんの舞台挨拶がありました。
上映前と上映後に舞台挨拶があったので、先ずは上映前の舞台挨拶から。牛尾さんから“inner silence”を観るにあたっての心がけについて説明がありました。
会場:立川シネマシティ
登壇者:牛尾憲輔
司会:ポニーキャニオン 中村
※敬称略
今までどおり、ほぼ自分のメモ用にですがトークショーの様子を纏めてみました。一部聴き逃しやメモ間違い微妙なニュアンスの違い等あるかもしれませんが雰囲気だけでも味わって貰えたら幸いです。
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中村:「聲の形」で音楽制作を担当したポニーキャニオンの中村です。本日はよろしくお願いします。
牛尾:「聲の形」音楽担当の牛尾です。“inner silence”の上映、本当にやっちゃいましたね。
中村:埋まるかどうか本当に不安でした。みなさん、どういう上映かわかってらっしゃいますよね?(笑)
今日は特殊な上映になります。
牛尾:控えめに言って特殊です。
中村:“inner silence”最初で最後の上映になるかもしれません。本日来られているお客さんは改めて“inner silence”の説明をしなくても大丈夫ですよね?
では、上映時の心がけを牛尾さんにお願いします。
牛尾:つくったものに対して製作者側から「こういう風に観て下さい」というのは心苦しいですが、内容が内容なので、比較的見やすい見方をお教えできたらと思います。
1.作画に集中。
京都アニメーションさんによる世界最高峰の気合が入った作画です。
このクオリティが何故、定時帰りでつくれるんでしょう。
通常上映だと、喋った話者を観たり、効果音の元を辿ったりするかと思いますが、“inner silence”ではそういった音がないので純粋に作画を楽しめます。
自分も改めて、話していない時の植野のダラっとした顔がかわいいとか、水門市の風景が綺麗だとか再発見できました。
2.寝る
(会場から笑い)
寝るためにどれだけ音響調整を駆使したことか……。
ライブも含めて、こんなに気持ち良いステージは人生に一度あるかどうか、陶酔してみてください。
3.前のめりに前傾姿勢で観る
通常の映画は、受動的に情報を受けているかと思いますが、この“inner silence”ではぜひ能動的に、例えばこの場所にはどんな風が吹くのか、匂いはどうなのか等考えながら観て下さい。
“inner silence”は立川シネマシティに合わせて音響調整してつくりました。
とてもハードコアな内容になりますが、これからの2時間楽しんで頂けたらと思います。
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