By always thinking unto them.(いつも新幹線のことばかり考えていた。)
という訳で前回書きそびれた新幹線描写の修正について、そもそも何故、描き間違いが起きてしまったのか更に考察を進めてみましょう。
comics3_shinkansens
 前回記事:「シノハユ」3巻の新幹線の修正箇所とその理由を考察してみた

 咲-Saki-シリーズの背景について、小林立せんせは以前、下記の通りコメントされています。
dreamscape 15.01.13b更新分より引用
> 背景は基本的に私が写真とってるか
> どんな場所かのラフを描いて背景スタッフ様に渡してるので
> 背景スタッフ様はその場所がどこか知らないことも多々あります。

 ということは上記のシーンについても今までと同様、事前に立せんせが準備された写真を元に描かれているはずです。写真を元にしたのに何故、間違いが起きてしまったのでしょうか。順を追って考えてみましょう。

1.写真そのものが間違えていた

 前回も述べましたが、そもそも上りの線路を下りの新幹線が走ることは有り得ません、従ってそのような写真が撮影されるということはありません。

2.「風景だけの写真」、「新幹線だけの写真」と別々に提供され、背景スタッフさんが、その2枚を合成して描いたために、新幹線の16号車/1号車の取り違いが起きた

 新幹線に強い関心を抱いていない人にとっては、N700系の1号車/16号車の外観の大差は分かりません。描き間違いは有り得ます。
 ただ新幹線は1時間に何本も通過しますし、普通に新幹線が走行している写真を背景スタッフに渡せばいいだけの話です。
 むしろ新幹線が走行している写真を渡さないと、風景に新幹線を配置する際に、サイズ感を間違えてしまう可能性もありますし、誤って奥側の線路に走行する新幹線を描いてしまうことも考えられます。よってこれも有り得ないでしょう。

3.「風景上を走行する新幹線の写真」に加え補足資料として「新幹線の車両写真」が背景スタッフに提供された場合

 背景スタッフさんは、先ず大枠を「風景上を走行する新幹線の写真」から描き、更に車両の詳細を「新幹線の車両写真」を参考にしたとしましょう。その際に誤って16号車ではなく1号車の写真が渡されていたら、気付かずにそのまま描いてしまうことは充分に考えられます。今回は恐らく、これで間違ってしまったんでしょう。

 セカイも数ヶ月前のビッグガンガン発売時に、上記シーンについてはスキャンしたものを穴の開くほど見ましたが、写真と見紛うほどに細部までとても細かく描かれているんですよね。このクオリティを維持するためには、ただ単純に1枚写真を渡してオシマイというだけでなく、細部を描く参考となる資料を幾つか渡しているのではないでしょうか。他のシーンについても、複数の資料が立せんせから提供されている可能性はありますね。