先週に引き続き、MOVIX京都での「たまこラブストーリー」舞台挨拶のレポートを。既に舞台挨拶から3日間経過し、更に自分には音楽関係の専門知識はほぼ無いので、何となく雰囲気だけでも味わってもらえたら。なおセカイにとっては先週の新宿ピカデリー以来34回目の「たまこラブストーリー」鑑賞。長崎での上映も決定しましたが、流石に遠すぎてちょっと悩むところ…。

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 10月10日(金)、「たまこラブストーリー」パッケージ発売を記念した舞台挨拶付きリバイバル上映が行われました。
 今回の舞台挨拶の登壇者は山田尚子(監督)、瀬波里梨(プロデューサー)、中村伸一(プロデューサー)の3名(敬称略)。

司会:みなさん一言挨拶をお願いします。

瀬波:こんにちは、京都アニメーションプロデューサーの瀬波です。よろしくお願い致します。

中村:ポニーキャニオンの中村です。なかなか人前に出て話す機会もないので緊張しています。お客さんの事をパイナップルと思い込んで(笑)頑張ります。

山田:監督の山田です。よろしくお願い致します。

司会:いよいよ今日、パッケージの発売ですが今のお気持ちは?

山田:人がすごく多くて緊張する。(中村さんの挨拶を受けて)皆さんをお餅だと思って頑張ります。
そういえば今日はもち蔵の誕生日なんですよね、皆さんでおめでとう合唱したいんですが宜しいですか?
掛け声は瀬波さんよろしくお願いします。

瀬波:いやいやそこは監督どうぞ。

山田:もち蔵、お誕生日おめでとう!

客席:おめでとう!

司会者:もち蔵こと田丸篤志さんと洲崎さんから(自主的に)挨拶文を貰いました。最初は洲崎さんのから紹介してもらえますか。

山田(洲崎さんの手紙を代理で読み上げ):MOVIX京都の皆さん、こんにちは。たまこ役の洲崎綾です。
舞台挨拶盛り上がっていますか?
本日はお伺い出来ず残念です。私達の分まで楽しんで下さい。
そういえば今日はもち蔵の誕生日ですね。
私はTVシリーズの第9話を見直したいと思います。
これからもたまこまーけっと・たまこラブストーリーをよろしくお願い致します。
 北白川たまこ役 洲崎綾

中村(田丸さんの手紙を代理で読み上げ):MOVIX京都の皆さん、本日はお越しいただきありがとうございます。舞台挨拶に参加できず残念です。
(本日の登壇者に向けて)僕達の分まで魅力を伝えて下さい。

もち蔵の誕生日を祝って下さい

客席:もち蔵、誕生日おめでとう!
司会者:先ほどの監督の合唱が生きましたね。

中村:大路もち蔵役 田丸篤志

司会者:パッケージソフトをもち蔵の誕生日に発売するってのは粋ですね。

瀬波:中村さんと発売時期について調整してて、大体この時期だと〜って検討してると、「あっ、この日もち蔵の誕生日じゃん、やっぱりこの日しかないでしょ」って流れに。

中村:基本的には10/10はポニーキャニオンの定期的な発売日じゃないんですが、改めて曜日を確認してみると金曜日で「イケます」って。

司会者:劇場版の「中二病でも恋したい」のスーパー速報から1年半、公開からも半年経ちました。

山田:舞台挨拶沢山やったけど、なかなか慣れない。手が震えてます。

司会者:ではパッケージの話もしましょうか。
今回はメモリアル・アートBOX仕様ですが。

中村:スペシャルなパッケージにしたいと思ってまして、先ずはフタ、箱に拘りがあるんですよ。このマグネットがコスト的には高い(笑)。

瀬波:あとはこの箱の紙(質)ですね。ぜひたまこラブストーリーのパンフレットと並べてみて下さい。

山田:まるで宝石箱のようなBOXですよね。
あとでこのパッケージの水玉模様を観て、「ぷっくりしてもらえば良かった」って言ったら瀬波さんに(コスト的な意味で)怒られました(笑)。

瀬波:大人の話ばかり止めてくださいよ(笑)
水玉は山田監督のこだわりですよね。

山田:(アニメスタッフの)田峰育子さんに水玉を描いてもらいました。

司会者:まさに究極の1本ですね。

山田:幾らかかると思ってるんですかって何度も言われました(笑)

山田:絵コンテ集のシーンは瀬波さんに選んでもらいました。
具体的に山田が絵が下手であることと、思惑が色々知られて怖い(笑)

司会者:絵コンテと本編で台詞が違うところもあるんですよね。

山田:先週、新宿ピカデリーでもお話しましたが、土壇場でたまこの台詞を変更したところがあります。

司会者:今日は劇場でも販売しています。ぜひ京都土産に(笑)

山田:京都駅でおたべの隣に置いてあったら…。

司会者:続いて「もち蔵秘蔵描きおろしフォトカードセット」ですが。

山田:もち蔵に頑張ってもらった。
誕生日に秘蔵写真をプレゼントとして出すなんて。

司会者:新宿ピカデリーでの舞台挨拶後に、もち蔵とたまこのポーズで洲崎さんと田丸さんが写真撮ってBlogに載せてますよね。

Clown's Pocket!(洲崎綾個人ブログ):明日はproject758のニコ生です☆

山田:私がディレクションしました(笑)

司会者:皆さん、洲崎さんのBlogも見て下さい。

司会者:続いて特製フイルムしおりですが

瀬波:山田監督から絶対に付けてとの要望がありました。フイルムに拘りのある監督ならではの特典です。帰ってから開けてみてもらえれば。

司会者:では本編と映画での音楽面の話を。
TVシリーズと映画で音楽面での違いはありますか?大幅に変えたことはありますか?

中村:TVシリーズも映画も立ち位置は変わらないがテーマとしては

TVシリーズ:多幸感
映画:青春の痛み→「青春はマイナー・コード」(名言)

と山田監督から要望がありました。

山田:中村さんにぶん投げれば、あとは山口さんがグンなりするという。

司会者:一番こだわったシーンは?

中村:最後のたまこが走るシーンの音楽ですね。
大分、密なメールのやりとりを時間帯を問わず沢山しています。

山田:片岡さんの中で音楽がどんどん進行していった。

瀬波:片岡さんのこだわりが

山田:片岡さんの愛と狂気が。

中村:今回は、片岡さんからの提案も沢山ありました。

山田:ピアノ曲に神経研ぎ澄ませて貰えたら。
たまこがもち蔵を意識し始めて、そっとカーテンから覗き見してる辺りの音楽がたまらなく好き。

中村:ピアノ曲が充実してますが監督からの強い要望です。

瀬波:山田監督から「青春はマイナー・コード、そしてピアノ」と。

山田:最初はハノンからスタートして、最後はショパン、ドビュッシーに進化してくのが…。

司会者:EDのたまこVerの「こいのうた」は最初から想定されていましたか?

瀬波:監督からのリクエストがありました。
EDは最初はプリンシプル→こいのうたの順序でしたが(監督は)覚えてますか?

山田:出来上がったたまこVer.の「こいのうた」を聴いてEDにするしかないと思いました。疾走感、青春がはじけたパンクなロックでEDにするしかないと。

瀬波:曲が出来上がった時はまだ絵コンテは無かったんですよね。

山田:そうでしたっけ?

中村:当初はプリンシプル→こいのうたのイメージでアレンジしてたんで、逆になってビックリしました。ただ監督の意図を聞いて納得しました。

山田:良かったです、すいませんでした(笑)。

司会者:プリンシプルの話をお願いします。

中村:洲崎さんはTVシリーズでキャラソンとしては歌われていたが、今回は本人名義での歌唱なので、洲崎さん本人でも考えられた。洲崎さんは歌が上手くてすぐにレコーディングが終わった。

山田:(キーが高いですけど)裏声じゃないですよね?

中村:高いです、上手いです。
「ドラマチックマーケットライド」録った時は最初、すごい時間がかかったが、洲崎さんのスゴイところは時間が経つ事に声が出てくるようになること。
たまこの曲はTVシリーズから凄く難しい。「ねぐせ」はメカニカルなラインで難しい。

山田:イベントでは生歌だったんですよね?(生歌に決まってるじゃないですかとツッコミ(笑))
全然音を外さなくてスゴイと思いました。

中村:緊張してましたけど、現場を楽しもうとしていてスゴイと思いました。

司会者:ひなこさんの「豆大さんへ」の制作秘話は?

山田:タネは明かせないがヒントとしては、「ひなこさんには下手に歌わないで下さい」とお願いしました。音痴な設定なんですよね。

中村:いま、たまこ関係の音楽関係でちょっとした秘密を画策してまして…何か実現出来たらと。

司会者:星とピエロのアルバムについては?

瀬波:普通はあんなことやらないですよね。

山田:マスターのレコードはこの作品のための新作なんですよ。
マニュアル・オブ・エラーズさん無しでは出来ないです。

中村:シナリオ会議の段階では、海外のメジャー曲を劇中で使えないか?って話だったんですが、権利的に難しいから、じゃあ作っちゃいましょうかって提案をしました。
そのオーダーに応えてくれるのはマニュアル・オブ・エラーズさんしかいないと。

山田:中村さんから片岡さんとマニュアル・オブ・エラーズさんの名前を聞いた時は、100人くらいの山田が大騒ぎした。自分は(具体名は出さずに)イメージだけしか伝えなかったのに、(中村さんに)きちんと伝わっていた。

中村:自分の頭の中にはスペースポンチが頭の中にあった。スペースポンチについては帰って詳しく調べてみてください。

山田:スペースポンチってのは岸野雄一さん率いるグループがいて…。

中村:自分の頭の中にあったスペースポンチだったんですが、片岡さん、山口さんがそのイメージで話しているのを聴いて、自信をもって制作を進めていけた。

山田:マニュアル・オブ・エラーズさんの会社のマークがおもちなんですよ(笑)。シンパシーを感じることが多かった。

マニュアル・オブ・エラーズ

司会者:星とピエロにも仕掛けがあるんで、スタッフコメンタリーを見てもらえたら。

山田:星とピエロの話は沢山しましたね。お店に置いてあるマトリョーシカが可愛いとか。

司会者:スタッフコメンタリーは制作秘話が沢山語られているのでぜひ。

司会者:最後に挨拶をお願いします。

中村:(立って挨拶をと勧められたので)立つと足が震えるのですが、ありがとうございました。
物凄く愛される作品になり感慨深いです。
試写会後にたまこをもう作れないことに喪失感を感じたので、先ほども言いましたが音楽的なもので何か新しいものが作れないかなと思います。
あとは会社のハンコが貰えたら。

瀬波:4月から始まった公開も、24館からスタートして応援のおかげでこうしてパッケージソフトもリリースすることが出来ました。
そして今まで上映の無かった長崎県でも公開が決まり、これで全国制覇することが出来ました。カレンダーの予約は今日から、ガイドブックの予約も1週間後から始まります。
これからも応援して下さい。

山田:バレてるかもしれませんが、喋るのが下手くそで、うまく喋れずいつも後悔しています。
たまこラブストーリーでは、お客さんに直接ありがとうを言う機会があって嬉しかったです。
たまこラブストーリーを作れて、見てもらえて嬉しいです。言い足りないけどありがとうございます。
たまこはこれからも幸せな日々を過ごしていくことでしょう。
中村さんからも新しい話があり楽しみです。

中村:喜んでもらえるものにしたいです。

山田:(舞台挨拶が)上手く出来ましたでしょうか。
これからもよろしくお願いします。
ありがとうございました。